生後6ヶ月で保育園への入園を考えたとき、「こんなに小さい子を預けて大丈夫なのか」「後悔しないだろうか」と不安になるのは、とても自然なことだと思います。
うちも同じ時期に悩みました。妻と何度も話し合いながら、ネットで調べれば調べるほど「かわいそう」という言葉が目に入って、気持ちが揺れ続けた記憶があります。
でも実際に経験してみると、不安だったことの多くは杞憂だったり、覚悟すれば乗り越えられることだったりしました。もちろん大変なことも正直にあります。
この記事では、生後6ヶ月での保育園入園に踏み切った理由や葛藤、実際に後悔した点・よかった点を具体的にまとめています。「本当に後悔しないのか」「何を準備すればいいのか」という疑問を持つ方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
専門家の知見や先輩ママのリアルな体験談も交えながら、できるだけ等身大でお伝えします。
結論:生後6ヶ月で保育園に預けることは後悔しない選択になれる
「かわいそう」「後悔する」は思い込みかもしれない
生後6ヶ月という月齢に対して「早すぎる」と感じる方は少なくありません。「かわいそう」「後悔するよ」という言葉を、身近な人から言われた経験がある方もいるのではないでしょうか。
ただ、その言葉の根拠を深掘りしてみると、「かわいそう」というイメージは、客観的なデータよりも感情的な印象に基づいていることがほとんどです。
確かに、赤ちゃんが泣いているのに預けて職場へ向かう罪悪感は本物です。でもそれは「かわいそう」なのではなく、「慣れない環境での適応期間」であることが多いといえます。保育の現場では、月齢の低い子どもほど環境への順応が早いとされており、6ヶ月頃から入園した子が特別に精神的なダメージを受けるというエビデンスは確立されていません。
「早く預けると愛着形成がうまくいかない」という心配もよく聞きます。しかし後の章で詳しく触れますが、帰宅後や休日に十分な関わりを持てていれば、保育時間中に親がそばにいなくても親子の絆は育ちます。保育園に預けることと、愛情を注ぐことは、矛盾しないのです。
後悔する瞬間はあっても、総合的には良かったと感じるママが多い
「まったく後悔しない」と言える人はそう多くないと思います。「あのとき一緒にいてあげれば良かった」と感じる瞬間は、どんな選択をしても訪れることがあるものです。
重要なのは「後悔がゼロか否か」ではなく、「総合的に見て、この選択は自分と子どもにとって良かったか」という視点です。
SNSや育児コミュニティを見渡すと、生後6ヶ月〜1歳未満で保育園に預けた経験のある方の多くが、「大変だったけど、最終的にはよかった」という感想を持っています。子どもが保育園で得た社会性、規則正しい生活リズム、そして親自身が仕事を続けることで保てた精神的・経済的な安定—これらをトータルで見たとき、「預けて良かった」という気持ちが上回るケースは非常に多いといえます。
後悔の瞬間があっても、それは選択の失敗を意味しません。どんな選択にも光と影があり、大切なのはその選択を活かしていくことではないでしょうか。
生後6ヶ月で保育園に預けた理由と葛藤
仕事復帰のタイミングが早かった
育児休業の取得可能期間は法律上延長できますが、職場の状況や上司・同僚との関係から「6ヶ月で復帰しなければ」と感じるプレッシャーを受けた方も多いはずです。特に少人数の職場や、専門職・管理職の場合、長期不在による業務上の影響が大きく、本人の意志とは別に復帰時期が決まってしまうことがあります。
我が家も似たような状況でした。妻の職場では産後6ヶ月が一般的な復帰タイミングとされており、それに合わせる形で保育園を探し始めました。「もう少し一緒にいたかった」という気持ちはありましたが、職場への責任感や同僚への申し訳なさも正直あったと言っていました。
1歳入園だと希望の保育園に入れない可能性があった
保活の現実として、1歳4月入園は最も競争が激しい時期です。
0歳4月(生後6ヶ月前後)の枠は比較的倍率が低く、希望する保育園に入れる可能性が高まります。一方、1歳4月は0歳クラスからの持ち上がりがあるため、新規募集枠が少なく、希望の保育園に入れないリスクが上がります。
都市部では「0歳で入っておかないと、認可保育園に入れない」という声も珍しくありません。保育園の質や立地は子どもが長く通う場所だけに、多少時期が早くなっても「良い環境を確保したい」という判断は十分に合理的です。
キャリアへの影響を避けたかった
育休の長期化は、昇進・昇給・評価に影響するケースがあります。また、技術や知識が急速に変化する業界では、長く現場を離れることがスキルの陳腐化につながる不安もあるでしょう。
「仕事が好きで続けたい」「キャリアを諦めたくない」という気持ちは、育児への愛情と矛盾しません。働き続けることは、親自身のアイデンティティや自己肯定感を守ることにもつながります。
経済的な理由で早めの復職が必要だった
育児休業給付金は、育休前の賃金の最大67%(6ヶ月経過後は50%)が支給されますが、住宅ローン・家賃・生活費を考えると、給付金だけでは厳しいご家庭も少なくありません。共働きを前提とした生活設計をしていた場合、早期復職は「必要な選択」といえます。
経済的な余裕は精神的な余裕にもつながります。お金の不安を抱えながら育児をするより、復職して安定した収入を確保したほうが、子どもにとっても良い環境になる—という考え方も十分に正当です。
預ける前に感じた罪悪感と葛藤のリアル
「本当にこれでいいのか」「もっと一緒にいてあげるべきではないか」——保育園に預けると決めてからも、罪悪感は消えませんでした。特に慣らし保育期間中、子どもが泣いているのを見ながら保育園を後にするあの瞬間は、今でも忘れられません。
でも、その罪悪感は「親としての愛情が深い証拠」でもあります。
葛藤を感じながらも決断した理由があり、その決断を活かすために行動する。そのプロセス自体が、子どもにとって誠実な関わり方といえます。悩んだ時間は無駄ではなく、子どもへの真剣な向き合い方の表れです。
生後6ヶ月で保育園に預けて後悔・大変だったこと(デメリット)
感染症・風邪をもらって体調を崩しやすい
0歳クラスの保育園では、子どもが次々と感染症をもらってくることが珍しくありません。RSウイルス、ロタウイルス、ヘルパンギーナ、手足口病——免疫がまだ十分でない月齢では、これらにかかると重症化しやすいケースもあります。
入園後の半年〜1年は、特に体調を崩しやすい「洗礼期間」と覚悟しておくことが大切です。
ただ、この時期に様々な菌やウイルスにさらされることで免疫がつき、入園後2〜3年が経つころには体が丈夫になるという側面もあります。長い目で見れば「体を鍛える期間」と捉えることもできます。
急な発熱で仕事を早退・休まなければいけない
保育園では、37.5度以上の発熱で呼び出しがかかります。働き始めたばかりの時期に「また急に休みます」と連絡するのは、精神的にかなり負担です。
職場の理解度によっては、肩身の狭い思いをした経験がある方もいるかもしれません。我が家では妻だけに負担が偏らないよう、なるべくお互いに分担するよう心がけましたが、それでも「もう少し休みやすい環境だったら」と感じたことは正直あります。
事前に「病児保育」や「ファミリーサポートセンター」の登録をしておくと、いざというときの選択肢が広がります。
仕事と育児の両立で時間的な余裕がなくなった
朝の準備・送り迎え・帰宅後の夕食・入浴・就寝——これらをこなしながら仕事をフルタイムでこなすのは、体力的にも精神的にもハードです。特に復帰直後は慣れない業務と育児が重なり、「どこかで倒れるのでは」という感覚が続くことがあります。
時間の余裕のなさは、夫婦間のコミュニケーション不足にも直結します。「あのとき一緒にいれたら」という後悔が生まれやすいのも、この余裕のなさが根本にあることが多いといえます。
母乳育児を早めに終えることになった
職場に搾乳できる環境がない場合、復帰とともに母乳育児の継続が難しくなるケースがあります。「もう少し続けたかった」という気持ちを持つ方は少なくなく、これが後悔のひとつとして挙げられることがあります。
ただ、6ヶ月という月齢であれば離乳食もスタートし始める時期でもあります。ミルクへの切り替えが体の負担になることはほとんどなく、母乳育児の終了を「失敗」と捉えず、「次のステップへ移行した」と考えることも大切です。
離乳食の進み方が家とは異なり戸惑った
保育園では給食として離乳食を提供しますが、その進め方や使用食材は家庭とは異なることがあります。「家ではまだ試していない食材を保育園で食べさせてしまった」「進みが早すぎて心配」という声もよく聞きます。
保育園の栄養士や担任保育士と密に連絡帳やミーティングでコミュニケーションを取り、情報を共有することで、こうしたすれ違いの多くは防ぐことができます。連絡帳を読み込み、気になることはその都度確認するのが基本といえます。
子どもの成長の瞬間(初めて立つ・初めて歩くなど)を見逃すことがある
「初めて立った瞬間を保育士さんに先に見てもらった」——これを聞いたとき、正直少し寂しい気持ちになりました。子どもの成長の「初めて」を共有できないことは、デメリットとして挙げる方が多いポイントです。
ただ、子どもはその後も何度も「初めて」を見せてくれます。家で初めて「ばいばい」をしてくれた日、初めて名前を呼んでくれた日——それも確かな「初めて」です。保育園で先を越されたとしても、家での特別な瞬間は別にあります。
保育料が家計を圧迫した時期があった
認可保育園の保育料は世帯収入に応じて決まりますが、収入が高い家庭では月額3〜6万円程度になることもあります。認可外の場合はさらに高くなるケースも。
| 保育園の種類 | 月額の目安 | 補助金の有無 |
|---|---|---|
| 認可保育園(低所得層) | 0〜1万円程度 | あり(住民税非課税世帯は無償) |
| 認可保育園(平均的な共働き世帯) | 2〜4万円程度 | 3歳以上は無償化対象 |
| 認可外保育施設 | 3〜8万円程度 | 条件付きで一部補助あり |
| 企業主導型保育園 | 1〜4万円程度 | 企業負担分で軽減される場合あり |
0〜2歳児は幼児教育・保育の無償化の対象外(住民税非課税世帯を除く)のため、保育料の負担が生じます。復職して収入が増えても、保育料を引いた実質的な増収分が想定より少なかった、というケースもあります。
事前に自治体のサイトや窓口で保育料のシミュレーションを行い、家計への影響を把握しておくことが重要です。復職後の収入と保育料のバランスを可視化するだけで、漠然とした不安は大幅に減らせます。
親子で過ごす時間が減って寂しさを感じた
1日のうちに子どもと直接過ごせる時間は、朝の1時間と夜の2〜3時間ほどになることが多くなります。「もっと一緒にいたかった」という気持ちは、どれだけ納得した決断であっても、ふと湧き上がることがあります。
その寂しさを無理に消そうとしなくていいと思います。その感情は「子どもが大切だから」感じるものであり、むしろ一緒にいる時間を大切にしようとするエネルギーに変えられます。
生後6ヶ月で保育園に預けてよかったこと(メリット)
家ではできない遊びや体験が豊富にできる
保育園では、季節の製作・音楽・体操・絵本の読み聞かせ・砂遊びなど、家庭では準備しにくい豊富な体験が毎日用意されています。0歳クラスでも、月齢に合わせた感覚遊びやふれあい遊びが計画的に行われており、発達を促すプログラムが組まれています。
家庭では与えにくい「集団の中での経験」が、保育園の大きな強みです。
兄弟姉妹がいない一人っ子の場合、保育園が「多様な人と関わる最初の場」になることも多く、その価値は数字で測れないほど大きいといえます。
年の近い友達と交流し社会性が育つ
生後6ヶ月から同年代の子どもたちと日常的に過ごすことで、「人を認識する力」「感情を表現する力」が自然と育ちます。最初は横に並んでいるだけだった子どもたちが、やがてお互いを意識し合い、笑い合い、泣き合う姿を見たとき、「保育園に入れて良かった」と感じる瞬間のひとつになります。
社会性の発達は、家庭の中だけでは育てにくい側面があります。
保育園という場が、その土台を作ってくれます。幼児期の社会性は、その後の人間関係の基盤になるといわれており、早期から多様な関わりを経験することはプラスに働くことが多いといえます。
生活リズムが整い、睡眠や食事が安定した
保育園では、起床・食事・昼寝・遊びのサイクルが一定のリズムで組まれています。自宅だと生活リズムが乱れがちになることも、保育園に通い始めると自然に整っていく傾向があります。
我が家でも、入園前は夜中に何度も起きていたのが、保育園生活が安定してくると夜まとまって眠れるようになりました。子ども自身の体内時計が整うことで、親の睡眠も確保しやすくなり、育児の疲弊感が軽減されたのは大きな変化でした。
保育のプロに育児相談ができて安心感があった
保育士は、乳幼児の発達・行動・生活習慣についてのプロフェッショナルです。
「最近ミルクを飲む量が減った」「ずり這いをしない」「機嫌が悪い日が続く」——こうした日常的な悩みを、毎日顔を合わせる保育士に相談できる環境は、育児の不安を大幅に軽減してくれます。
自治体の相談窓口や小児科には予約が必要でも、保育士にはその日の送迎時に話せます。この「気軽に相談できる環境」は、特に第一子を育てる親には心強いサポートになります。
一緒にいる時間の「質」を大切にするようになった
保育園に預けてから、「子どもと一緒にいる時間に集中しよう」という意識が自然と強くなりました。時間が限られているからこそ、帰宅後のひとときを丁寧に過ごしたい—という気持ちが生まれます。
「時間の量」より「時間の質」という意識は、保育園に預けることで身につく大切な視点です。
絵本を1冊一緒に読む、お風呂で歌を歌う、抱っこしながら話しかける——こうした小さなことの積み重ねが、子どもとの絆を確実に育てていきます。
仕事復帰で気分転換になり、育児ストレスが軽減された
育休中は子どもと24時間一緒にいることになります。それ自体は幸せなことですが、孤独感や閉塞感を感じる方も少なくありません。特に、人と関わる仕事や社会との接点にやりがいを感じていた方にとって、育休期間の孤立感は想像以上のものがあります。
仕事復帰によって「社会とつながっている感覚」が戻り、メンタルが安定したという声は多く聞かれます。
親の精神的な余裕は、子育ての質に直結します。余裕を持った親が笑顔でいることが、子どもにとって最高の環境であることも確かです。
子どもの発達・成長が早いと感じた
保育園では、月齢に応じた刺激と関わりが計画的に与えられます。同年代の子どもからの刺激も発達を促すといわれており、家庭保育よりも言葉の発達・運動発達が早いと感じる親御さんも多くいます。
もちろん個人差は大きく、保育園に通っていなくても十分に発達する子もいます。ただ、「保育園に通ったことで発達が阻害された」という話はほとんど聞かれない一方、「刺激が豊富で成長が早かった」という声は多く、プラスに働くケースが目立ちます。
「0歳・生後6ヶ月で保育園はかわいそう」は本当?
愛情不足・愛着障害になるという心配は正しい?
「愛着障害」とは、幼少期に特定の養育者との安定した関係が築けなかった場合に生じる可能性のある心理的な状態です。保育園に預けると愛着障害になるのでは——そう心配する方は少なくないと思います。
しかし愛着形成の鍵は「一緒にいる時間の長さ」ではなく、「応答的な関わりの質」です。
帰宅後に笑顔で迎え、泣いたら抱っこし、言葉かけをして一緒に過ごす——このような関わりを続けることで、保育園に通っていても安定した愛着は十分に育ちます。「預けた時間の分だけ愛情が薄まる」という考え方自体が、根拠のない思い込みといえます。
専門家が語る「親子の絆はそんなに脆くない」
発達心理学の知見によると、乳幼児が安定した愛着を形成するために必要なのは「特定の養育者との継続的な関わり」であり、それは必ずしも親が24時間一緒にいることを意味しません。
保育士もまた、子どもにとって安心できる「信頼できる大人」のひとりになります。複数の大人に愛情を向けられることは、子どもの情緒の安定にとってむしろ豊かな経験です。親子の絆は、思っているよりずっと柔軟で、強いものです。
海外では生後数ヶ月から預けるのは一般的
| 国 | 一般的な育児休業期間 | 保育開始の目安 |
|---|---|---|
| アメリカ | 産後6〜12週間(法的保障なし) | 生後2〜3ヶ月から |
| イギリス | 最長52週間(有給39週) | 生後3〜6ヶ月から |
| フランス | 産後16週間(法定産休) | 生後3〜4ヶ月から |
| スウェーデン | 両親合計480日取得可 | 生後12〜18ヶ月が多い |
| 日本 | 最長2年(育休取得率は低め) | 0歳4月(生後6ヶ月前後)が多い |
アメリカやフランスでは、生後2〜3ヶ月からデイケアに預けることが珍しくありません。日本でいう「生後6ヶ月は早すぎる」という感覚は、国際的な基準では必ずしも早い部類に入らないことがわかります。
もちろん国によって制度・文化・保育の質は異なるため、単純な比較はできません。ただ「6ヶ月で保育園はありえない」という感覚が、ひとつの文化的な価値観に基づいている可能性は知っておいてよいと思います。大切なのは、どの国に合わせるかではなく、自分たちの家族にとって何が最善かを考えることです。
保育園は「かわいそうな場所」ではなくプロが育む場所
保育士は専門の養成課程を経て資格を取得した、乳幼児保育のプロです。
月齢ごとの発達段階を熟知し、安全な環境を整え、子どもの感情に寄り添う訓練を受けています。保育園は「親の代わりに預かる場所」ではなく、「子どもが豊かに育つ専門的な場所」です。
「かわいそう」という言葉の裏には、「親以外に育てられることへの違和感」があるのかもしれません。しかしどの時代・どの社会でも、子育てはコミュニティ全体で支えてきたものです。保育園もその一部であり、子どもにとって豊かな環境のひとつです。
先輩ママのリアルな体験談:後悔した?よかった?
後悔したと感じたエピソード
実際に生後6ヶ月前後で子どもを保育園に預けた経験のある方の声を集めると、以下のようなエピソードが多く聞かれます。
- 慣らし保育中、毎朝泣く我が子を預けるのが辛くて、仕事中も心が痛かった
- 初めてはいはいした日を保育士さんに先に見てもらい、寂しかった
- 入園後すぐにRSウイルスにかかり、重症化して入院。あのとき一緒にいれば良かったと思った
- 保育料と交通費・仕事のランチ代を引いたら、実際の手取り増加分がほぼゼロに近かった時期があった
こうした体験は、確かに「後悔」と呼べる感情を伴うものです。特に入院などの大きな出来事が重なったとき、「預けていなければ」という思いが浮かぶことはあります。
ただし多くの方が、そこで立ち止まって「でも、あのとき預けなかったとして、本当に良かったかは分からない」と後から振り返っています。後悔は瞬間的なものが多く、時間が経つと「あの経験も含めて良かった」と整理されることが多いようです。
預けてよかったと感じたエピソード
一方、「預けてよかった」という声も非常に多く、具体的なエピソードとしてよく聞かれるのは以下のようなものです。
- 保育園で給食をよく食べるようになり、家でも食欲が増した
- 友達との関わりで笑顔が増え、表情が豊かになった
- 仕事を続けることで自分の精神的な余裕が保て、子どもに優しく接しやすくなった
- 保育士さんが日々の成長を細かく連絡帳に書いてくれて、見逃した分を共有してもらえた
- 夫婦でお迎えを分担することで、夫も育児に関わる時間が増えた
「夫も育児に関わる時間が増えた」という声は、共働き世帯特有のメリットとして重要です。保育園のお迎えという具体的なタスクができることで、父親が主体的に育児に関わる機会が自然に生まれます。
最終的には「後悔よりも良かった」と感じるワケ
後悔の声も、よかったという声も、同じ人から両方聞かれることが多いです。それは矛盾ではなく、「総合的に評価すると、良かった」という意味です。
大変だったことと、後悔は別物です。大変でも、良かったと思える選択はあります。
子どもが保育園で笑顔で過ごしている姿、成長していく姿を目の当たりにするうちに、「この選択で良かった」という確信が積み上がっていきます。最終的に「後悔より良かった」と感じる方が多い理由は、その積み上げがあるからではないでしょうか。
生後6ヶ月で保育園に預けて後悔しないためにできること
保育園見学で雰囲気・うつぶせ寝対策・先生の対応を確認する
0歳児の安全管理は、保育園選びの最重要ポイントのひとつです。特に乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクがある月齢では、うつぶせ寝の防止対策が適切に行われているかを確認することが欠かせません。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| SIDSへの対応 | 午睡中の体位確認の頻度(5〜10分ごとが目安)・仰向け寝の徹底 |
| 保育士の雰囲気 | 子どもへの言葉かけ・表情・遊び方 |
| 衛生環境 | おもちゃの消毒頻度・換気状況 |
| 連絡の取りやすさ | 連絡帳の形式・アプリの有無・緊急連絡の方法 |
| 食事・離乳食の方針 | アレルギー対応・食材の確認手順 |
見学の際は、資料を見るだけでなく実際の保育時間を見学できるかどうかを確認しましょう。先生が子どもと関わる姿を直接観察することで、言葉では分からない雰囲気をつかめます。
複数の保育園を見学して比較することを強くおすすめします。
1か所だけでは「良い保育園の基準」が分かりにくく、見学した施設の良し悪しを相対的に判断できません。可能であれば3か所以上を見学し、見学後にメモを残しておくと比較しやすくなります。
小児科・耳鼻科・病児保育など医療環境を事前に整えておく
入園後に最も多い事態が「子どもの急な体調不良」です。かかりつけの小児科・耳鼻科を複数確認しておき、予約の取りやすさや診療時間を把握しておくと、いざというときに焦らずに済みます。
病児保育の事前登録は、復職前に必ず行っておきましょう。
病児保育とは、病気の回復期にある子どもを預かってくれる施設・サービスです。自治体の施設や、NPO法人・民間サービスなど様々な形態があります。利用には事前登録が必要なケースが多く、急に使おうとしても間に合わないことがあるため、入園前に手続きを終えておくことが重要です。
ネットスーパーやミールキットで家事負担を減らす工夫をする
共働き・保育園の両立で最初に削れるのが「時間」です。家事の効率化は、子どもと過ごす時間や睡眠時間を確保するために非常に有効な手段といえます。
特に夕食の準備は、帰宅後の最大の負担のひとつです。ミールキットや冷凍食品・ネットスーパーの活用は「手抜き」ではなく「時間と体力の賢い配分」です。家事を完璧にこなすより、子どもと向き合う10分を確保する方が、家族全員にとって大切なことがあります。
家事分担の見直しも同様です。復職を機に「家事の担当ルール」を夫婦で改めて話し合っておくと、ストレスの蓄積を防ぎやすくなります。
「時間の量」より「時間の質」を意識して親子の時間を大切にする
「子どもと一緒にいられる時間が少ない」という不安は、多くの働く親が感じることです。ただ、研究によると、親と過ごす時間の長さよりも「その時間がどれだけ充実しているか」が子どもの情緒的な安定に影響するとされています。
帰宅後の30分、テレビを消してただ子どもの横に座って遊ぶ。お風呂で今日あったことを話しかけながら一緒に入る。寝る前に絵本を1冊読む——こうした小さな積み重ねが、子どもにとって「自分は大切にされている」という安心感につながります。
「短くても、真剣に向き合う時間」が親子の絆をつくります。
無理をしすぎず、自分の選択に自信を持つ
保育園に預けることを決断した後も、周囲の何気ない言葉や、ネット上の情報に傷つくことがあるかもしれません。「本当にこれで良かったのか」と何度も揺れることもあります。
それでも、あなたは家族のために真剣に考えて選んだ道を歩んでいます。自分の選択を信じる姿勢は、子どもにとっても「自分を信じること」を教える大切なモデルになります。
しんどいときは無理をせず、夫婦で話し合う、行政の相談窓口を使う、保育士に気持ちを打ち明けるなど、助けを求めることをためらわないでください。子育ては一人で抱えるものではなく、周囲と支え合いながらするものです。
まとめ:生後6ヶ月での保育園入園、後悔より得られるものの方が大きい
生後6ヶ月での保育園入園は、決して「かわいそう」な選択ではありません。感染症のリスクや時間的なゆとりのなさなど、大変な時期があることは事実です。でも、それは「後悔すべき選択だった」ということとは別の話です。
保育園は、子どもが多くの刺激を受けながら社会性を育てていく専門的な環境です。そして働き続けることで得られる親自身の経済的・精神的な安定は、家族全体にとって大きな支えになります。
後悔する瞬間があったとしても、多くの先輩ママ・パパが「総合的に良かった」と感じているのは、子どもの成長と自分たちの歩みを振り返ったとき、保育園での経験が確かにプラスに働いていると実感できるからです。
悩みながら決めた選択は、それだけで誠実な選択です。ぜひ、自分たちの判断を信じて、子どもとの時間を丁寧に積み重ねてほしいと思います。

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