「夫にイライラする」
という言葉はいろいろなところでもうほんとによく聞きます。
実はこれは、みんなが通る道なんです。
ここで一つあるシチュエーションを想像して下さい。
仕事から帰ったパパがリビングに靴下を脱ぎっぱなしにしたままテレビを見てる。
ちなみに、ママは洗濯かごに入れて欲しいと思っていて何度もそれをパパに伝えているとします。
1.「もうしょうがないなぁ。私がしてあげないと何もできないんだからぁ」
(口では文句は言いながらもいそいそとお世話しちゃう)
2.「何度言ってもちっとも直そうとしない!私のいうことなんてどうでもいいと思っているんだわ」
(イライラマックス)
3.「これくらい気にしない人だから掃除苦手な私に何も言わないでいられるのかも。
リビングにとりあえず脱いだ靴下を入れられる小さなカゴを置いてとこ!
パパも協力しやすいだろうし私もいちいちイライラしないですむわね」
(イラッとはしても、冷静に解決策を考えていける)
さて、あなたは1,2,3,のどの感覚に近いでしょうか?
実は、これはあなたがおかれている夫婦の段階をはかるものです。
夫婦問題の専門家の赤木夫婦は夫婦関係に4つの段階があると言いました。
1は「ラブラブカップル」
脳内に恋愛ホルモンが出ているせいでお互いアツアツの恋愛状態。
ただし約3年でこれは消えてしまうので必ず終わりがやってきます。
2は「イライラカップル」
幻想が消え、相手が理想の人間ではないという『現実』に気が付くのです。
自分の不幸は相手の欠点のせいだと怒りを感じ、怒りをぶつけることで実は相手に依存している状態。
些細なことに大きな怒りを感じます。
3は「バランスカップル」
相手の長所と自分の欠点が見え、お互い折り合うところを探し、自立に進み現実的な解決策を見つけられるようになります。
ちなみに例にはありませんが、もう一つ上の段階に「ハッピーカップル」があります。
お互い最高の友人のようにただ相手のために接することで、よい関係が続きます。
「定年退職を機に農園を開業したいという旦那さんの夢を叶えるため。
自分がコツコツためた貯金を何も言わずにそっと差し出す」
なんてイイ話をたまに聞くのはこの段階のご夫婦なのかもしれません。
どうでしたか?
それぞれの関係はその時の精神状態に左右されます。
が、脳内のホルモンの関係でラブラブカップルには戻れません。
いつもはバランスカップルだけれどイライラしているときはイライラカップルに逆戻り。
気分がとてもいい時はハッピーカップルに上ったり。
流動的に関係は変わります。
パパに対するイライラは、自分の気持ちの状態を示すバロメーターです。
だからといって、イライラカップルにいる自分を恥じたり責める必要はありません。
今の自分を知ることで対処法が変わってくるだけの話です!