テレビやネットで「イクメン」や「主夫」が注目を集め、家事や育児に積極的な男性が増えつつある昨今。
実際にパパに協力してもらったという方も、少なくないと思います。
しかし、協力してもらったは良いものの、なぜか素直に感謝できないということはありませんか?
実は、こうした不満を抱えているママは結構多いのです。
それと言うのも、パパ達がある失敗をおかしているからなのですが…。
そこで、せっかく頑張っても残念な結果で終わってしまう、不完全イクメンの問題について考えてみたいと思います。
それでは、なぜ、不完全イクメンの家事育児は、ママたちに不満を残すのでしょう?
それは、お願いした家事の一部分だけで終わっていることが、多々あるからです。
例えば、パパができる一番簡単な家事にゴミ捨てがありますが、行っているパパの多くが、ママが用意したゴミの袋をごみ集積場に持っていくだけなのではないでしょうか?
でも、ゴミは自動的にごみ袋に集まってくるわけではありません。
ママはゴミ捨てをパパにお願いするために、事前に家じゅうのゴミをまとめているのです。
また育児面でも、子どもをお風呂に入れているイクメンパパは多いと思いますが、入浴後のタオルや着替えの準備を自分でしている人は、どれくらいいるでしょう?
もし、ママが自分で子どもをお風呂に入れるなら、こうした作業も併せてしているはずです。
つまり、パパ自身は育児や家事にバッチリ協力しているつもりでも、やっていることはその家事育児の一部に過ぎず、そこにママの漠然とした不満の芽があります。
ここで問題なのは、不完全ながらも協力はしてくれているので、ママ側からさらに要望を言ったり、不完全な部分を指摘しにくいこと。
そのため、いつまでもパパは失敗に気が付かず、ママの不満も解消されない悪循環に陥るのです。
それでは、こうした悪循環を断ち切るためには、どうしたら良いのでしょうか?
一番良いのは、パパにどれか1つの家事を完璧にマスターしてもらうことです。
ゴミ捨てなら、ゴミを集め、代わりのごみ袋をセットし、捨てるものはゴミ集積場に持っていく。
食事を作るなら、家計を意識しながら買い物し、食事を作り終えた後も、使った台所の片づけまでする。
いろいろな手伝いを不完全にしてもらうよりも、全てを託せる家事育児が1個存在するだけで、精神的にも肉体的にもかなり楽になりますよ。