男性の育児休暇取得など、育児に積極的に参加するパパの話題が、近年、注目を集めています。
でも、身近にイクメンというほどの人が全くいない…、なんてことはありませんか?
実は、ある企業が2014年に行った調査で、面白い結果を出したものがあります。
それは未就学児を持つ父親を対象に行われたものなのですが、これによると、「家事育児に今まで以上に関わりたい」と考えている父親数は、2005年の47.9%から、58.2%に大幅アップ。
参加意識の高まりに間違いは無いようです。
その反面、「実際に父親がかかわっている家事・育児」の調査結果では、買い物やゴミ出し、掃除等の家事参加が増加しているものの、子どものしつけや入浴、看病などの育児参加は最大10%も値が減少していたそうです。
これは、どういうことなのでしょうか?
意欲はあるのに、育児参加率は減少している。
まず最初に考えられるのは、仕事などでパパが育児に参加する時間がないという理由です。
先ほどの調査でもそれを原因としてあげていますが、それに反して、パパの帰宅時間が早まっているという調査結果も出ています。
つまり、パパの時間が無いことだけが理由とは、考えられにくいのです。
次に考えられるのは、パパは育児に参加せず、家事への参加だけを増やしているというもの。
これなら、家事の参加のみが増加しているのも納得できます。
確かに経験が浅く、知識も乏しい育児をパパが担当するよりかは、手順のわかっている家事を担当した方が、物事は効率良く回ります。
しかしそれでは、いつまで経っても、パパの育児参加はできません。
最初は面倒でも、一つひとつの作業の経験値を増やしていけば、意欲が高い分、テキパキ育児もこなしてくれる頼もしいパパになってくれるはずですよ。
なお、パパの子育て経験値をあげる際の注意が一つあります。
それは、決してパパを叱らないこと。
ママがパパに自分と同じレベルの育児を求める気持ちはわかりますが、パパのプライドを傷つけるようなことをしてしまうと逆効果。
やる気になっていた子育て意識も、損なってしまうかもしれません。
急がば回れ。
成果ばかりを焦らず、子どもを育てるような感覚で、褒めて伸ばすイクメン育てを心掛けましょう。