子育て中、普段はパパに「ちょっとは手伝ってよ!」と思っていても、実際に「手伝ってあげようか?」と言われたら、嬉しいことなのに、なんだか違和感があるという人はいませんか?
それもそのはず、本来“家事育児”は夫婦2人で行うものなのに、「手伝う」とパパが表現している時点で、パパはママだけが行う仕事だと認識しているということ。
その認識の違いが、違和感の正体なのです。
では、パパはどうしたら良いのでしょうか?
それにはまず、自分がすべきことは、「手伝い」ではなく、「分担」であることを理解してもらわなければなりません。
「手伝いか分担かなんて、言い方を変えたところで意味なんてない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「分担」だと思うことで、大きく変わってくる点もあるのです。
それでは、どう違ってくるのか、例をあげて考えてみましょう。
もし、パパがママに対して、「大変そうだから、早く帰って時間がある時は、皿洗いを手伝うよ」といったとします。
これは、あくまでも「お手伝い」のスタンスです。
そのため、早く帰れなかった時は、当然、皿洗いをしなくても問題ありません。
また、「お手伝い」であるため、手伝ってもらったママは「ありがとう」などの謝意をパパに伝える必要があります。
それに対し、「大変そうだから、これからは皿洗いを僕が担当するよ。でも、早く帰れなかった時はごめんね。」となったら、どうでしょう?
担当を持ったことで、パパはその作業に責任を持たなければなりません。
できるだけ、皿洗いができるよう早く帰宅したり、汚れ物を減らす工夫をします。
また、仕事などで皿洗いの時間が取れず、ママが代わりに作業した場合、「ごめんね、ありがとう」などの言葉をパパ側がいう立場になるのです。
もし、結果的にママが皿洗いをすることが多くても、この謝罪やお礼の言葉があるだけで頑張れると思いませんか?
ちなみに、ある企業の調査では、家事をするうえで感謝されたり褒められたりした経験は、家事の負担が大きい妻より夫の方に多かったそうです。
また、夫も文句を言われたりダメだしされる経験が妻より多く、それぞれがその点に対し不満を感じているということでした。
この結果を踏まえ、夫は妻の家事育児に感謝や賞賛をし、妻は夫の家事に対し文句やダメ出しをしないよう心がければ、家事育児の不満も軽減されそうです。
パパの発言が「手伝ってあげようか?」ではなく、「俺がやるよ」に変化するよう、イクメン育てを頑張りましょう。